on Trails

トレイルのことを中心に、興味あることを書いていきます

2014 信越五岳 完走 <Start~5A>

4回目の信越五岳のStart直前、完全にリラックスモード

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5時30分にStart。とにかく、110km先、Finishするのが絶対条件。
できれば20時間台でというのが目標だった。
各エイドの通過のタイムテーブルは昨年から作ってない。
時間に追われるのではなく、トレイルを楽しみたいから。
実力を出し切ればFinishできるはずだから(ほんまか?)

でも大前提1つ、「登り以外は心拍を141前後(最大心拍の70%)で抑えていく

そして昨年の8A特別完走の時の最終8Aまでの通過タイムは頭に入ってるのでそれに大きく遅れることがなければいいはず、ってぐらいです。

Startからは速歩+JOGを織り交ぜていくがどうも不安だった左脚の付け根に違和感が。いつもは出るとしても外側なんだけど、今回は内側。しかも6kmぐらいで出始め。
はえ~よぉ!

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で10kmの距離案内を見るころに両脚の付け根(内側)がほんのちょっと痛み始める。
えっと、あと100kmあるんですけど~

走るにしてもスピードを落とそうとするけど、周りがいいペースなのでそれについていく…ついさっき、コース上にいた弘樹さんに
「まだだからね、まだ先は長いからね!楽しんで!」って言われたばかりなのに。
心拍は156ぐらい、70%越えてるけどついていったほうがいいのかな~、落としたほうがいいのかな~と調子がいいもんだからそのままズルズルとついていく。

それでも林道登りは速歩で。この景色が見えたらもうすぐ1A(18.5km)。

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1Aの途中のパットゴルフ場のとこのトイレに行こうと思ったら珍しく列ができていたの離脱。1Aのトイレでは一旦並んだけど進む気配がなかったので2分で離脱、
2Aの常設トイレまで我慢することに…ってそれほどではなかったのでOKw

1A到着…<各エイドではPowerBarを食いまくる>作戦を早速開始。
必要カロリーの半分程度をエイドの固形物で摂る作戦ですからね。

 → 補給計画 と 補給実績

あとはアミノ酸飲料を摂って5分程度で離脱。
う~ん、PowerBarを食べきるまでにちょっと時間かかるなぁ~。このあとはある程度食べたらエイドを離脱する作戦に。
信越五岳のエイドはほんとに居心地がよいのでw決めておかないといつまでもいちゃうことになる。初参戦の時は平気で10~15分いたからね。

2Aに向けてキツイのぼり。まだ脚自体は生きているので淡々と進める。両脚の付け根の痛みはすこしずつ大きくなってきたけども。

2A(23.9km)到着

予定通りに常設のトイレに入ってまたPowerBarを。新味だったので問題なく食べれるんだけど先は長いなぁ~w

2Aを出てトレイルに再び入ったところ、8人程度のトレインに。
これが遅すぎず、速過ぎずでいい感じ。だれかが音頭をとってるわけではないけれどもいいペース。
走れる、気持ちの良いトレイル。痛みも忘れて…

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トレインはさすがに袴岳の登りに入る頃に崩壊したけど楽しかったなぁ~。
袴岳のピークを踏んで、林道へ。ここらへんから下りなのに思うように走れなくて歩きが多くなってくる。
両脚の付け根が痛みが大きくなってくる。走るのには少し痛いが、歩く分にはまだまだ問題がないので歩きを多く入れる。
知り合いをはじめここは多くの人に抜かれるが仕方がない。

3Aには去年より少し早く到着しそうだからその時点で考えようと歩を進める。

3A(38.5km)到着 11時29分
友人にカメラを向けられ、カラ元気大爆発w
知り合いが結構多くいたので、「いや~、周りのペースが例年になく速い!」とぶーたれてました。
3A名物の冷やしトマト、やっぱりPowerBarを食べて、ボトルに500ml追加。
トイレをみると8人ぐらい並んでいたのでパス。この先の関川が終わる直前に常設のトイレがあり、混まないのを知っていたので。
関川…今年は例年になく、カンカン照りではなく薄曇、風もあるし…歩いて70分だな!と思いリスタート。(走れよ!w)

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ここで作戦変更! ここからはフラットは極力走らずに下りだけJOGにして脚への負担を減らして22時間の制限時間をいっぱいいっぱいに使ってFinishすることに。
走らない=歩くといってもだらだら歩いているとだめなので速歩でいく!

周り(たぶん全体の60%程度の位置)が走ってる中、速歩はつらい。でも変更した作戦を信じるしかない。
周りは周り、自分がFinishすればいいんだと思いつつ。
とはいえ、夜間に入ったら落ちてくるのを拾っていけばいいと思ってた。

1時間10分ほどで関川沿いの終了目前、常設のトイレに行き、私設エイドへ。
ここの梨とパイナップルがものすごくおいしく、予定より早く炭酸飲料(ジンジャーエールの方)を投入。
(4日ほどカフェイン抜きしてました)

橋を渡って、おいしい水の私設エイドで水をいただき登りへ。
登りきって、足場の悪いところを抜けるとすご~く、気持ちの良いフラットなシングルトラックのトレイル。ここを走らずにいつ走るのか!!ということで走りました。
後ろに知らない人を1人引き連れていたから止まれないw決して速くないんですけど。

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4Aの1km手前あたりで知り合いに追いついたので歩きに変更して後ろの人を先に生かせる。このシングルトラックは気持ちよかった~。

4A(51.5km 第1関門通過13時39分) 昨年比 -29分 (関門締め切り15:30)

関川沿いは歩いたし、シングルトラックも昨年と同じように進んだのに、30分近い貯金、3Aは昨年比9分の貯金だったから20分も加算。う~ん、どうしたおれ?
その分、痛みが増してるような気がしてる。他の人のペーサーがここでサポートにきていたのでちょっとだけ話してリラックス、トイレはパス。
笹寿司を食べて、ルーティンのPowerBar。
New-HALEの芥田さんがいたけどもまだ脚の付け根のテーピングをいいかな?と。

4A出るとしばらくだらだらと登る林道なのでやっぱり速歩。
例年だとこの林道で10人ぐらい速歩でも抜けるんだけど今年は違った。5人ぐらいしか抜けなかったし、2人ほど付かず離れずだったし、走ってあがってくる3人ぐらい抜かれた。
あきらかに自分がオーバーペースで実力以上のところにいると判断。でもそのまま速歩で進んでいくしかない。
心拍もこんな状況だから70%にはいかず110前後。もどかしいが仕方ない、最後まで行く作戦だから。

下りのトレイルに入るとJOGで進む。ここは岩とかあってテクニカルだけど好きなパート。ゆっくりいってても前の人が落ちてくるのだが、向こうが譲るまで我慢。狭いテクニカルなところなので無理せずお互いにここではケガをしちゃいけないので。
吊橋直前で知り合いに遭遇。馬鹿話しながらリラックスできた。

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吊橋をわたってからのスイッチバックの激登はひたすら我慢…そのあとの牧場までのトレイルはほんとに気持ちよくて走りたいんだけど走れませんでした…牧場手前のトイレで用を足して走ったり、歩いたり。

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ここまでくると5Aの関門閉鎖の18時は気にすることはないけど、着替えや補給食(ジェル)の追加があるので可能な限り早くつきたいところ。
今回もペーサーもサポートもつけてないので全部ひとり。
がんばっても30分かかる計算。去年はたまたま友人が来てくれていたのでお願いして20分で終わったもんなぁ~と思いながら進んでいくとトレイル仲間がボランティアスタッフで案内してくれてる。思いっきり声だしながら応援してくれてる。
5Aまであと1km、下りのロード。しっかりと進む。

5A(66.6km 第2関門通過16時43分) 昨年比 -32分 (関門締め切り18:00)

小走りでデポバックをとって、5A以降の準備をし始めると知り合いが何人か集まってきてくれていろいろやってくれる。

「固形物は何がほしい?」 → 「しゃりだまっ~」

「飲み物は?」 → 「コーラっす~」

「味噌汁あるよ?」 → 「お願いするっす!」
「固形物まだ食べれる?パスタあるよ?」→「しゃりだま2個追加でお願いっす!」

こんな感じ(笑)、仲間がいると助かります。

タオルで汗をふきあげてTシャツを着替え、ライト2個を装着。まだ早いけれどもこういったエイドで準備するほうが僕はいい。どうせ他のことと一緒にやればすぐに済む作業だし、林の中で暗いな~と思っていつ装着しようかと思うよりも何倍もいいから。

友人たちのフォローのおかげで15分で準備が完了。この時間にでれば8Aの関門24時にも余裕だと思う、できれば23時には到着した所。8A→Finish区間は4時間は欲しい状況、でも痛みはこのままなのか?

手伝ってくれた仲間たちに脚の痛みの状況伝えて、
「時間いっぱい、いっぱい使ってFinishする」ことを約束して5Aを後に。

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5Aあとの階段を登りきって後ろを振り返る。

つづく